2007年5月 〜Parisお花の旅〜

5月27日〜6月4日、「仏蘭西テコマ校研修」9日間の旅をすべて掲載しました。
どうも有難うございました。




2007年5月27日から6月4日にかけてパリのテコマ校へ行ってきました。
今回は「KAZUフラワーアレンジメントスクール」のKAZU先生主催の花研修です。
さて、今回はどんな旅になる事やら・・・




5月27日



〜 いざParisへ 〜

午前7時15分伊丹空港集合。「KAZUフラワーアレンジメントスクール」のKAZU先生や受講生の皆さんと顔を合わせ、これからフランスにある「テコマ校」に行きます。
 「テコマ」はパリ市商工会議所が所有する公立の職業人育成の学校で、お花の部門で多くの一流フローリストを輩出しています。

今回はこの学校で初級のディプロマを取得するのが目的です。

昨年の花旅行から1年も経たないうちにパリに行けるのは本当に夢のようです。思えば、あの旅行が火付け役になったのかもしれません。
成田では東京や名古屋から参加の方と合流し、いざパリへ、花研修の始まりです。

パリに着いたのは、午後4時半。
かなり肌寒くて、この日以降、5日目まで雷や夕立に見舞われました。昨年35度の炎天下を歩いたのとは大違いです。
オペラ座の近くにあるホテルにチェックイン後、その日は、KAZU先生たちとパナシェを飲みにカフェに行き、明日から始まる研修に備えて早めに就寝しました。




5月28日


〜 傷だらけのワイヤーワーク 〜

朝7時半にホテルからバスで出発。テコマ校はヴェルサイユ近くにあるジョイエンジョザという町にあります。
ライフスタイルアドバイザーの荒井好子さん、通訳とフラワーデザイナーでもある本林先生と一緒に約1時間ほどで学校に到着しました。
私たちの教室は広大な緑一面の敷地にぽつんとある建物で、かって、オランジュリーといわれる温室だった場所です。有名なオランジュリー美術館も元は温室で、確かヴェルサイユ宮殿のプチトリアノンでもオランジュリーという建物がありました。オレンジの栽培でもしてたのでしょうか。
研修は、今日から4日間。前半2日間はムリエル先生、後半はジャン・イヴ・ラーヌ先生です。


ムリエル先生は、フランス最優秀職人賞(MOF)を受けられた方で、その技は、繊細、正確、迅速でした。

(写真)ムリエル先生と・・











最初に「ワイヤーブーケ」のサンプルを見せられたときは、「最初にこれを作るの〜!!うそでしょう〜」と、正直思いましたよ。
繊細で解けそうなベースにランやイペリカム(日本ではヒペリカムですがフランスではHを発音しないので・・)をあしらっていきました。
美しいベースが見えるように花は散らすことがポイント。
一つ一つを丁寧に軽やかに入れていくのは根気の要る作業でした。











(写真)何に使うのかな??


今日の制作は、2課題。遅れまいとついていくのがやっとでした。
今回の研修に参加したのは9名で、そのうちお花の教室を開いている方が5名です。お花の先生はさすがに皆さん手早いです。
私も教室をしているとはいえまだまだでした。(へこむなぁ〜)。

ムリエル先生は、笑顔できっちり厳しく講評するタイプ。案の定、わたしの焦ると雑になる悪いクセが出てしまい「ワイヤー処理をもっとデリケートにしてください」とご指摘を受けました。ははっ〜。



フランスでは食事は大切なもの。
どんなに作業に熱中していても11時40分になったら、お昼ご飯に行きます。
テコマでのランチは学生食堂です。
緩やかな坂道を5分くらい登り、息も上がってきたところに料理学校の校舎があります。ここテコマは料理学校も有名で、ヨーロッパ各地はもとより、日本からも留学生が来ているようでした。

その校舎の隣が学食で、前菜、メイン、デザート、フルーツ、それぞれ3種類以上そろえられ、充実のメニューです。
私が選んだのは人参のサラダ、ハムステーキにマッシュポテト、インゲンのソテーを添えたもの、ブルーチーズ、ヨーグルトです。
これにパンまで取ってしまって、苦しかった〜 (^^;



午後から気を取り直して、リンゴを使ったアレンジに挑戦。 リンゴには「MIKADO(ミカド)」と呼ばれる装飾を施します。

ミカドは、フランスの子供たちが細い竹ヒゴのようなものを使う遊びの名前で、なんと日本のポッキーがこの名前で販売されていました。(新垣結衣ちゃんのダンスが頭から離れない・・・)

後は、実物やサボテンをあしらって完成です。甘いリンゴの香りが漂ってテーブルアレンジにぴったりです。
なんとか5時に初日のレッスンは終了し、ホテルに戻るバスの中は結構、皆さんまだ元気でおしゃべりの花が咲いていました。

夜ご飯を調達しなくてはと、ホテルに着くなりギャラリーラファイエット百貨店のグルメコートにダッシュ!!
7時半で閉店になるので、必死で駆け回りなんとかエビのチリソース、焼きそば、サラダ、チンジャオロンスー、チャーハンをゲット。
おまけに日本語で「チンしてください!」。
ちゃんと通じたからビックリです。必死さが通じたのかもしれません。
同室のナツミちゃんは大好きなワインを買い、ナメちゃん、ミナミちゃんのお部屋でお食事をしました。でも、焼きそばはもやしが生状態で今ひとつ。そんなことも話のネタになり大はしゃぎで盛り上がって2日目の夜は更けていきました。





5月29日


奇妙なお菓子との遭遇




この日はテコマまで途中、ブローニュの森を通り抜けていきました。
ナメちゃんが「ここローラン・ギャロスですよ」って教えてくれました。今まさに全仏オープンが開催されていました。




そして、ムリエル先生の2日目。 (写真)ここからパラレルブーケが出来上がります。

まずは、「パラレルブーケ」にチャレンジです。ミツマタを組んで、お花を生けていくのですが、バランスよくミツマタが組めず悪戦苦闘しました。投げ出したくなるような気持ちをぐっと抑えて、「焦らない、焦らない、丁寧に、丁寧に」と呪文のように心の中でつぶやいていました。 テーマはブーケですが、別にお花を組むわけではなく、ブーケ=スパイラル(ねじり)をイメージしていたので、どうしてブーケがパラレル(平行)になるんだと、すごく疑問でした。KAZU先生から疑問に思ったことは、
何でも質問しなさいって言われていたのに、聞き損ねてしまいました。失敗!失敗!

鮮やかなショッキングピンクやブラック、イエロー、グリーン、オリーブグリーンと日本ではあまり見かけない多彩な色のミツマタに加え、ワイヤーやグラスチューブのカラーもすごく豊富です。
今パリでは、環境を考えて廃棄物が出ないよう吸水スポンジはなるべく使わないアレンジが主流になっているそうです。
そのためにワイヤーを使ったデザインは多くなっているようで、普段はしない細かい作業に2日目ですっかり筋肉痛、目はショボショボでした。
そして、4作目は、教室に入ったときから気になっていた複雑に編みこまれたワイヤーのベース。まさか・・・。
いやな予感は的中し、手の込んだワイヤーワークが待っていました。




でも、なんとか完成。ここで使われた資材が、「HARIBO」 (アリボ)という黒い蚊取り線香のようなお菓子です。漢方薬の甘草が入ったグミのような食感です。(こっそり食べてしまいました。最初の一口は美味しいのですが、たくさん食べると気持ち悪くなりました。)
あとで知ったのですが、アリボはドイツのお菓子の商品名で、その中の「レグリーズ」がこの黒い巻物の名前でした。このアリボ。研修が終わるまで、私の横にディスプレィされていたのですが匂いが気になって仕方がありませんでした。

(写真)食堂に続く道




この日のランチでは、デザートにエクレアを頂きました。疲れた身体にこの甘さはとろけます。 今日で、ムリエル先生の授業は終わりです。職人らしい緊張感がある、笑顔の素敵な先生でした。





ホテルに戻ってから、急ぎ足でマドレーヌ広場にある「ラデュレ」にナツミちゃんと直行。バスから見かけたときに店の外まで長蛇の列だったのに全く人影がなし。7時でしっかりカーテンが下ろされていました。ガイドブックでは7時半閉店だったのに~。
仕方がないので、他の皆さんと夕食の待ち合わせをした8時までお散歩することにしました。
同室のナツミちゃんはエアロビクスのインストラクターで、体力はばっちり。速歩でコンコルド広場を横切り、セーヌ川を渡り、ブルボン宮へ。
ここから、昨年お世話になったアンリ・ムリエさんのお店が近いので、なつみちゃんについてきてもらいました。なんか懐かしいです。
ちょうど、ムリエさんの息子さんがで犬を散歩に連れて行かれるところでした。ここまで来たのに気後れしてしまって、外から眺めて終わりです。
それに時間を見るともう7時45分。15分で待ち合わせ場所に戻らなくては。
ナメちゃん、ミナミちゃん、ホンマさんとアマノさんとも合流して、晩御飯へGO!!
レストランは昨年行った「レオン・ド・ブリュッセル」。
皆で楽しくムール貝をたくさん頂きました。
5月のヨーロッパは日も長く、午後10時くらいまで明るいので、シャンゼリゼをゆっくり散策してホテルへ帰りました。



5月30日


色合わせの妙


今日は待ちにまったジャン・イヴ・ラーヌ先生の授業です。
昨年11月にKAZU先生主催のジャン先生のデモンストレーションを見て以来、こんなお花を作ってみたいとKAZUスラワーアレンジメントスクールに入りました。かなり厳しい方だと聞いて覚悟してきたのですが、とてもやさしい話し方をされるので意外でした。
でも、作業は説明しながらもどんどん進んでいき、魔法のように作品が手早く美しく仕上がって行くのです。







一つ目は「マンシェッテ」というマフの形をしたブーケ。
とてもおしゃれでウェディングショーなどでは良く登場するデザインです。
カラーを使ってエキゾチックな作品が出来ました。

10数年前に結婚した妹のブーケを同じくカラーで作ったのですが、まだブーケそのものを勉強したことがなく、まとめただけのクラッチブーケでした。
このブーケを見た妹に「私もこんなのを持ちたかったなぁ。もう一回結婚式挙げたい」と言われてしまいました。
銀婚式に作ってあげようかな。


(写真)マフブーケの一部です。まだ、途中でこれから細かい装飾を施していきました。




2つ目は「エヴァンタイユ」という扇型のブーケです。
とても個性的な豪華なブーケです。
使ったカーネーションの色は日本ではあまり見かけない深みのある鮮やかなピンクでした。
この日は、なかなか製作が追いつかず5時の終了はとても無理な状態で、迎えのバスが来るギリギリまで奮闘していました。
さすがに3日目となると疲労感があって、バスの中では皆無口でした。


(写真)扇型のブーケのベース作りです。すごい早業で、手も目もついていきません(汗!!)




KAZU先生と荒井先生から6日目に行くカールさんの別荘は、ここ数日の雨天のためぬかるみが多く、履き替えられる靴か長靴を用意したほうがいいといわれました。今まではカラカラのお天気が多かったので、長靴なんて考えたこともなかったそうです。
私は1足しか持ってこなかったので、靴を現地調達しなくてはいけなくなりました。
シャンゼリゼ通りの「モノプリ」で見つけた靴は、小学生の時に履いた上履きのようです。9.9ユーロですが、今は円安で1,683円高い・・・・。
おまけに帰国して洗ったら、おもいっきりマダラに染まってしまいました。



5月31日


プランタンへGO!


ジャン先生2日目。昨日仕上げられなかったエヴァンタイユの続きです。カーネーション40本で扇型に仕上げました。
このデザインのベースは長さ60cmくらいあったのですが、マンションのエントランスに飾るのに絶対使いたいと思ったので、何とか梱包して日本まで持って帰りました。無事持って帰りましたよ。





今日は、ランチの前に皆でテコマの庭から花材を摘みに行きました。庭といっても池もあれば林もあって、グリーンには事欠きません。珍しいヒヤシンスの原種やシダ類を集めていきました。
自分が作りたいデザインを頭に描けていないと、手当たり次第に花材を集めるだけで終わってしまいます。















今日のランチのデザートは、テコマの料理学校の生徒さんが作ったものが出されました。
滑らかなキャラメルムースです。
未来の巨匠の味です。





お昼からは、集めた花材と鮮やかなブルーのベロニカを使ってアレンジを作ります。
そのためのベース作りから始まりましたが、ベロニカの色に合わせた海草やグラスチューブの資材で組んでいきます。



ジャン先生の作品は、海辺に渡る風を感じさせるような清々しい印象です。
当たり前ですが、同じ花材、同じ資材を使ってもこの印象は出せませんでした。
私が一番好きな作品です。


(写真左)テコマの庭

これで、テコマでの授業は終わりです。
本当はもっとカリキュラムを用意してくださっていたようですが、時間がなくてデモだけ見せていただいたものもあります。
肩に掛けるショルダーブーケやお花で作るブローチは、長持ちはしませんがそれだけにお花の美しさが引き立っていました。
ジャン先生は、7月の後半に来日されて、もう一度、集中レッスンを受けます。今からすごく楽しみです。
長いようであっという間の4日間。ついていくのは必死でしたが、充実していました。


この日は、木曜日でデパートが夜遅くまで空いている日です。疲れていてもお買い物は別とばかりにナツミちゃんとプランタンに駆けつけました。
観光客向けにワンフロアーにマカロンの老舗「ラデュレ」や「メゾン・ド・ショコラ」「オリビエ・アンド・コー」「エディアール」が並び、とっても助かりました。
「ラデュレ」では、ハンサムな店員さんに試食にミントのマカロンをもらい、おまけまでつけてもらいました。
ミントのマカロンは、ミントそのままの香りが口いっぱいに広がって美味しかったです。
「オリビエ・アンド・コー」では、オリーブオイルの試食をさせてくれます。違いがわかるかなと思ったのですが、食べ比べると一目瞭然です。
オリーブオイルが好きな父のためにフランスはプロバンス地方のものを買って帰りました。


10時閉店のプランタンを後にして、晩御飯を食べにオペラ座まで行きました。まだ外が明るいのでとってもゆっくりしてしまいます。 入ったお店はいたって普通のファミリーレストランのようなところでしたが、スパークリングワイン(残念ながらシャンパンではなかったんです)で無事研修が終わったことに乾杯しました。



6月1日


ひとりルーブル

今日は、午前中にランジス市場に資材を買いに行き、午後からははじめてのフリータイムです。
ランジス市場は昨年も行ったのですが、今回は、頼まれものやパリでしか手に入らない資材を中心に見ていこうと思いました。
意外と日本にないのが、ブーケをまとめる紐です。 KAZU先生の教室で使っていたので、探したのですが日本では見つかりませんでした。
先生は年に2回はパリにこられるので、そのときに必ず仕入れて帰られるそうです。
この紐を20個と色の鮮やかなワイヤー、とてもポップな手提げ袋などを買いました。他には、ロシアのマトリョーシカのようになった緑のバッグ。実は先生が買っていたのをみて、買っちゃいました。とってもかわいいですよ。












午後のフリータイムは、和歌山でお花の先生をされてるクロダさんとパリ市内を回ることにしました。2人ともお醤油味がとっても食べたくて、オペラ通りのおうどんやさんへ行きました。今までは、海外へ行くとその土地のものをしっかり食べていたのですが、今回は妙に日本食が食べたくて仕方がありませんでした。(年とったのかなぁ・・・・)

食後は、まずフォーブルサントノレ通りにある有名なセレクトショップ「コレット」に行ってきました。
そのときのディスプレィはスペインの高級陶磁器「リヤドロ」でした。それも日本ではまだ見たことのない、シルバーで彩色したものです。とても高価で買えませんが目の保養になります。「リヤドロ」の繊細で優美な色や形が大好きなので、こんなところで新しいリヤドロに出会えたのはラッキーでした。






そこからマドレーヌ広場まで歩いて、生マスタードを買いに「マイユ」へ。
ここは、本林先生のお勧めで量り売りをしてくれます。シャブリとシャンパンの入った香りの良いマスタードを2種類買いました。
シャンパンの香りがする粒マスタードは、いつも職場でおいしいものを教えてくれるグルメな後輩へのお土産です。
次に来たときこの空瓶を持って、また買いに来る日を考えるとちょっとワクワクします。





ここから地下鉄でセーブルバビロンまで行き、パリの老舗百貨店「ボン・マルシェ」へ。
パリに来てからあまりにも寒い日が続いていたので、そこでジャケットを買いました。
いつも寒くてありったけのスカーフやセーターを重ねて着ていたので、ほっと一安心です。
そして、私が今回は必ず行くぞと決めていた「サン・シュルピス教会」と、もう一度行きたかった「ピエール・エルメ」へ。
ここの有名な「イスパハン」を買い損ねたのが心残りだったのです。
あまりお菓子に詳しくないのですが、私はエルメのローズのマカロンが最高に好きです。


イスパハンを持って、サン・シュルピス教会の扉を開けると同時に「グロリア」が聞こえてきました。
結婚式が行われていたからですが、この偶然が、私たちにも祝福をくださったような気がしました。
一緒にいたクロダさんは感激で涙ぐんでいました。
今の教会はそれほど古くはないそうですが、高い天井とステンドグラスなどの荘厳な趣は、とても特別な空間でした。





教会から一度ホテルに戻って、今度は一人で外出しました。 以前から憧れていた、一人でルーブルを巡るということ。 ルーブル美術館の好きな作品を自分のペースで見て回ったのですが、それでも2時間はかかりました。もう少し空いてるかなと期待していたのですが、けっこう混んでいたのは、ちょっとガッカリでした。



(写真左)ルーブル美術館の逆さピラミッド












(写真右)お気に入りのひとつアモールとプシュケ




ホテルまでは、パリを一人で歩くことを楽しみながら帰りました。





(写真左)帰り道で見つけたサーカスのような飾り付けをしたメトロの入り口



6月2日


ノルマンディーのカール邸


今回のパリ研修には目的が2つありました。
ひとつは、テコマでの研修でもうひとつは今パリで人気のフローリスト カール・フーシュさんの別荘に行くことでした。
カールさんには、一昨年前、中ノ島中央公会堂で行われたレッスンで初めてお会いしました。 第一印象は、農家の青年風です。見た目そのまま素朴で飾らない方で、自然を愛するフローリストです。

(写真上)カール邸まであと少し・・・/(写真右下)カール邸の庭



広大なノルマンディーの別荘は、無農薬で植物を栽培するため購入され、そこにある古い農家をそのまま使われていました。
まずは、シュークリームの皮にお砂糖をまぶしたお菓子と紅茶、かりんジュースでお出迎えを受けました。
このお菓子はお母様と妹さんの手作りです。
かりんジュースはカールさんの庭で取れた無農薬のもので、とてもさっぱりして美味しい飲み物でした。
喉の薬として蜂蜜漬けのかりんしか知らなかったのでとても新鮮でした。


200年前の農家をそのまま使ったリビングには、真っ赤なポピーが飾られていてその反対側にはなぜかお寿司の名前が書いてある手ぬぐいが干してありました。




バスルームにもちょっとお花を添えて、そのさりげなさが居心地のいい空間になっています。















そして、夢のような空間が私たちを出迎えてくれました。

部屋一面の壁をバラで飾り、バラの噴水があるかのような食卓、天井から私たちを招き入れるように揺れているハニーサークルの枝。

お庭で咲いたバラを惜しげもなく使って、ランチテーブルを用意してくださっていました。








サプライズの後は、午後のレッスンのために花材摘みに出かけました。
このために「モノプリ」で靴を買いましたが、お天気がずっと悪かったのにこの日は晴天に恵まれ足元も快適でした。
広大なカールさんの敷地を1時間半かけて回りました。
テコマでの花材摘みのときも感じたのですが、ジャン先生もカールさんも花材を摘んで手に持ったところから既に美しいブーケになっているのです。
KAZU先生は「作品のデザインが頭に描けているから」と、話されていました。
私の手元には、雑草としか思えない束があり反省です。





空気のいい美しい景色の中を時折、花を摘みながら散歩するなんて文章で書くととても優雅です。
でも実際は、ちょっとヘトヘト。
当然ですが、蛇や蜘蛛もいますし、虫の卵だってそこここにあります。自然を愛するのはなかなか優しいことではないなと感じます。
それでもめったに出来る経験ではありませんから、目いっぱい楽しむことにしました。

ランチはカールさんのご家族総出で、用意してくださっていました。たっぷり2時間はお食事していたと思います。














午後からは、カールさんのデモンストレーションとレッスンです。
カールさんは、お花や葉に命を吹き込むかのようにいきいきとアレンジしていきます。
私もワインで顔を赤くしながら、ブーケとアレンジの2種類を作りました。
同室のナツミちゃんはカールさんに「持ちたくなるようなブーケ」と最高のほめ言葉をもらっていました。私もいつかそんな風に言ってもらいたいなぁと思いました。




レッスンが終わると、午後のお茶とフルーツが供され、みんな思い思いに写真を撮ったり、おしゃべりして過ごしました。
そして、5時半。もっとここに居たいという思いを残してカール邸をおいとましました。

(写真)午後のお茶とフルーツ



パリに戻ったのは、8時でした。
「今日はパリ最後の夜だね。ケイコさん夜中までガンガン飲もうーーー」というナツミちゃんと連れ立って繰り出しました。

ヴァンドーム広場近くのレストランで外のテーブルに座り、ナツミちゃんは、ハムの盛り合わせ、私は思い切ってタルタルステーキを注文、そしてワインで乾杯。
この7日間のパリを思い返しながら話はつきません。

最後にお茶を頂こうとメニューを見たら「魂を養うお茶」という言葉に引かれ飲んでみました。(日本語メニューがあったんです) お茶の名前は「The des Moines」。
一日の疲れがほどけていくようなほっとするお茶でした。



6月3日


仕上げはルーブルで


今日の午後、パリを発ちます。
出発まで、ノートルダム寺院へ行き鐘楼に登ろうと思ったのですが、待ち時間が長くてリタイヤしました。 またこの日は日曜日で、パリのお店は閉まっています。
唯一、ルーブルの地下にあるショッピングコートは開いていました。
この中に手芸材料のお店があり、特にカルトナージュのコーナーではお花にも使えそうな小物や、カラフルできれいなリボンや布がありました。

ほとんどそのお店で時間を過ごしていたのですが、中にはテコマで使ったHARIBIOというお菓子のあるお店を見たり、練り香水やエキゾチックな小物を置いているフラゴナールをのぞいたりしました。

ここで、ほとんどのお土産を調達。一安心です。


5月27日に日本を出てから、あっという間に終わったパリ研修でした。

次の目標は上級ディプロマです。
上級は、初級と違ってレッスン内容も採点も厳しいようです。

それまでにがんばって基礎を身に着けていかなければと気持ちを新たにして帰国の途に着きました。

〜おわり〜